みじかい車両たち〜TnRy〜

ナローメインで、みじかくて小さな車両づくりを楽しんでいます。最近は青い線路に回帰気味。 Enjoying narrow gauge modeling, especially industrial locomotives.

#96 単行シリーズのN化案

続いて、時々ブログに出てきていた単行シリーズのその後について。今回は、下回りメインです。
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以前試作した205系(写真加工の上再掲)。手持ちの部品を活用して車両のバリエーションを増やしてみよう、との考えから、両運車を作ってみたのでした。 ご覧のように、ポケットライン用の動力にBトレ付属のマグネットカプラーを取り付けています。これには、N化のコストをできるだけ下げてみようという意図があったのでした。 Bトレを普通にN化すると、量販店でパーツを揃えても、動力車の場合1680円、付随車の場合252円はかかります。これに加えてパンタグラフ代(2個で300~500円くらい)。 もともと近鉄電車とフリーランス車両を中心にこれらのパーツを用いてきたのですが、それ以外の車両についても、あんまりお金をかけずにN化できないかな、と考えたわけです。もちろん全部N化するつもりは毛頭ないですが。。 その結果、Bトレのもともとの下回りや手持ちの余剰パーツを活用する形での簡易N化を思いついたのでした。 ◆Bトレ台車パーツの活用案
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まず思いついたのは、もともとBトレの製品に付属している台車の車輪を金属車輪に入れ替える、という方法でした。 あくまで簡易N化のため、連結面側だけに車輪を取り付けて2軸車としています。KATOの中空軸の車輪がちょうどよくはまってくれます。ショーティー化用に確保していた車両から、かなりの数の車輪が捻出できました。 転がり性能の低さはNゲージ台車と比べると歴然ですが、バンダイ台車とはいい勝負かもです。台車レリーフの種類によっては、裏側に車軸の逃げを彫ってやる必要があります。 また、フレームの種類ごとにメリット・デメリットがあります。  ・HG・NEW HGフレーム⇒カプラーの取付けは容易だが、台車下部の出っ張りが踏切などで引っかかる場合がある。  ・SHGフレーム⇒車輪の取付けは容易だが、マグネットカプラーが下に垂れてしまう(この点は、改良版のカプラーポケットを用いれば解決しそう……手持ちにないので試しようがないが(汗)) ◆鉄コレ台車の活用案
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2つ目のやり方は、ショーティー化で余った鉄コレの台車パーツを用いるという方法。上と同じく2軸化です。 台車が首振りしてしまうと困るので、GM台車ピン(鉄コレの取り付け穴よりも大きい)を使うなり、ネジ止めするなりして固定しています。車輪はGM台車のとかが使えますが、とりあえずプラ車輪のままにしているものもあります。ただし、そのままだと軽いので走行性にかなり難ありです。。 この方法の場合、Bトレのマグネットカプラーをどうやって取り付けるのかが課題となってきます。SHGフレームのパーツを使うのが早そうですが、手持ちはかなり少ないです。HGフレーム台車のカプラーポケット部を切り出すのが手っ取り早いか…… ◆Nゲージ台車の活用案
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3つ目は、上記2つのために片方の台車を供出した台車(KATO、GMTOMIX)をさらに活用するというものです。やり方は2つ目とほぼ同じ。ネジ止めでの固定が基本となります。ひとつ前の記事の113系はこの方法を採っています。 この方法も、2つ目と同じ課題を抱えています。また、現状で付いているカプラーポケットを切り取ることになるため、仮に将来普通のNゲージ台車に復帰させることがあった場合に、連結が困難になるという問題点があります。まぁ、ショーティー化している時点で元に戻すことはまずないんですが(汗)
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とまぁ、こんな感じでいろいろやってみたのですが、あくまで「簡易」N化にとどまるため、走行面での制約の多さは否定できません。走行試験をしてみてわかっただけでも、  ・高速での走行には向かない(カーブで脱線)  ・S字カーブやポイントが苦手(急ぐと脱線しやすい)  ・3、4両編成が限界(走行抵抗が大きい) といった問題点があります。 けど、そもそも高速運転は想定しておらず、雑多な連結でゴトゴト走ってくれれば十分なので、個人的にはこれでいいかなと思っています。普通の走行は、普通にN化したチビ近鉄で楽しめばいいんだし。 ちなみに、パンタグラフももともとの平べったいやつがたくさんあるので、それを取り付けています。今まではあまり見向きもしてませんでしたが、改めて付けてみると何だかこれで十分な気がしてきました。。 以上のような簡易N化案、今後どうなることやら……