みじかい車両たち〜TnRy〜

ナローメインで、みじかくて小さな車両づくりを楽しんでいます。最近は青い線路に回帰気味。 Enjoying narrow gauge modeling, especially industrial locomotives.

【206】本線仕様の京阪10000系をつくる

実車について]

 ターコイズブルーが特徴的だった10000系、一般色に塗り替えられてやや埋没してしまった感があるものの、他形式を取り込んで本線進出するなど、まだまだ楽しませてくれています。

 こうやって見ると、車体裾やクーラーの違いが目立ちますね。

[ひとこと]

 春のみんプラ運転会に向けて京都っぽい新作を…せや、気軽に遊べる新塗装にしよ!と、いつものようにK阪をこねくりまわすことにしました。

 京阪10000といえばバリエーション豊富で、新塗装も何度か出てますが、どれもなかなか一長一短…

◆トーマス号・パーシー号の中間車:先頭車ラッピングに合わせてか、窓位置がかなり高め。この高さだと先頭部のつじつまが合わなさそう…

◆たのしい列車シリーズ:待望の編成版!ただ、車端部の窓がないのと前面塗り分けの処理がちと残念…

 それなら自分好みに作ったろ!と、wordで作図してコンビニシールで出力しました。シールベタ貼りなので気楽なもんです。
 これ便利ですが、画面で見たより淡めに出るのがなかなか難しいですね。もったいないですが、スプレー色に合わせて2回やり直してます。

 せっかくなので編入車っぽい中間車をこしらえて本線仕様に仕立てました。
 余剰車体から切り取ったクーラーで、細長いクーラーキセっぽく見せてます。思ったより簡単だったので、トーマス号ベースでの6000とか9000とかも夢じゃない?
 実車に合わせて車体裾も丸く削りましたが、あまり目立ちませんね…。

 グレー→ホワイト→グリーンとスプレーしてから、前面窓を黒く筆塗りしてシールを貼れば完成です!
 行先は個人的なイメージで「準急|出町柳」と「普通|中之島」。ちょいと変化を付けたくて、復帰後は前後で違う行先にするようにしています。

 前に作ったターコイズと並べてみました。色が違うと印象も全然違いますね。もしターコイズ一色が浸透してたら今頃どうなってたんだろう…

***

(2023.5 みんプラ運転会in初夏の京都にて)

 ターコイズともども2日間走らせていただきました。複々線区間の高架駅っぽくていい感じ!

 ヤードでしぐれさんの作品群と並べさせていただきました。京阪への情熱がすごい!プラ板工法のお話等大変参考になりました。
 なかなか手が回りませんが、旧色の6000、9000、2630あたりはいつか作ってみたいですね。

[使用塗料]

・グレー:アサヒペン クリエイティブカラースプレー グレー
・ホワイト:タミヤ ファインサーフェイサー(ホワイト)
・グリーン:サンデーペイント 水性ラッカースプレーMAX ディープグリーン

(2023.5.20完成)

※おことわり※

 メーカーは改造を推奨しておりません。当ページの改造を参考にされても構いませんが、改造を行う際には、あくまで自己責任で行ってください。 また、工具を使用する際にはケガに十分気をつけてください。

【205】新特急色のキハ183をお手軽に…

実車について]

 サイクリングに明け暮れた大学時代。何度か北海道横断した時に輪行で列車利用も多かったものの、鉄道趣味から離れてたのでほぼ写真も撮らずじまい…ブルトレとか夜行のまりも・オホーツクとか撮っときゃよかった…

[ひとこと]

 新しい環境でバタバタだった春先。週末の息抜きにと軽加工を楽しむことにしました。

 素材箱をあさって目についたのは旭山動物園号。新特急色ならシールでいけそうだし、何よりかっこいい!ということで早速チャレンジです。

(写真は別車体ですが…)

 まずはシール剥がし。せっかくなのでいつものやり方を書いておきます。

 ①水に漬けてシールをふやかす
 ②表面のコート紙をはがし、残ったパルプっぽい部分もなるべくこそぐ
 ③全体にマジックリンをかけてしばらく放置
 ④車体に残った粘着剤が白いネバネバ状になって現れるので、全部こそぎ取る

 ドライヤー使うやり方もありますが、一度④のネバネバを見てしまってからはこの方法一択になりました。。案外やみつきになるのでお試しあれ。 そうそう、こそぐのは爪でもいいですが、100均のねんどヘラとかでもいいんでヘラ使った方がラクですよ!

 なお、数十両剥がしてみた感じ、マジックリンでの落ちやすさは 新メカ京阪=SC京阪先頭・富士急・183・2270>下入れ京阪・183>>SC京阪中間 という誰得情報。新メカはペリッと剥がれて明らかな違いを感じるけど、最後のはガムテ併用必須だし、単純に糊の劣化だけでもないみたい…

 ちょい脱線しましたが、加工の続きです。旭山動物園号は前面が緑・青で塗装されているのでひと手間必要です。

 なるべくラクをしたいので、今回はメラミンスポンジを使いました。掃除用品として100均にも置いてます。

 流水orたらいにためた水の中で地道にこすれば、車体の材質(ABS)も相まって、比較的ツヤを残したまま塗装だけ落とすことができます。部分的に塗装を落としたいときにおすすめです。

 とはいえ細かい処理には不向きなので、前面窓の黒塗装やスカートのグレー塗装はどうしても境界部分がはげてしまいます。そこだけ筆で塗り直しました。

 あとはシールを作って貼るだけ。いつものようにワードで適当に描き、コンビニのシールプリントで出力しました。色合いや窓配置とかは鉄道ピクトリアルの特集号を横に置きながら目検討で調整しましたが、まぁいい感じになったかなぁと。

 PET製のシールは曲げが苦手なので、前面帯は長めにのりしろを取って曲げぐせを付け、側面シールで上から押さえ込む形としました。これでも長時間放っておくと少し浮いてくるので、やっぱり回り込むような部分は別素材も検討しなきゃいけないかもですね。

 もとの旭山動物園号と。いや〜やっぱ新特急色いいですねぇ。幼少時穴が開くほど読んだ図鑑でも輝いてました。ヘッドマークは当然(?)北斗です!

***

(お手軽製作の面々…K阪は次の記事で!)

 シールベタ貼りの車両を立て続けに作ってみて、案外これでもいいかもと思ったり。

 マイプラレール烏丸線を見て思うに、昔のチョロQみたくシール変えただけの鉄道会社オリジナル製品が色々出ないかなぁと密かに期待してます…

(2023.4.16完成)

※おことわり※

 メーカーは改造を推奨しておりません。当ページの改造を参考にされても構いませんが、改造を行う際には、あくまで自己責任で行ってください。 また、工具を使用する際にはケガに十分気をつけてください。

【204】北勢線の270系をつくる

実車について]

 北勢線に初めて乗ったのは高2の頃。まだマルーンの近鉄時代のことでした。

 旅程の都合上北大社まで。今では駅自体なくなってしまいましたね。

 車庫で休む増結Tcが印象的。お目当ての連接車もこの日は昼寝でした。

 折り返しは274-137-143編成。各車出自が異なる凸凹感がとても気に入りました。

[ひとこと]

 最初に作った北勢線ミニミニプラレールを塗り替えたもの(2002.2)。大変ちんまり仕上がっております(^^;

 それから随分経って、エア軽便祭のネタにと、Nゲージの線路を走るホクセイトレインを作りました(2021.9)。自分用なんで、縮尺とか気にせずほどよい大きさのフリースタイルに仕上げました。

 久しぶりに参加する各務原の運転会に向けて、自分好みの北勢線にチャレンジしてみました。ホクセイトレイン同様、思い出の274編成がモチーフです。

 M車のベースはプチ電車。これはえちごや様のかっこいい先例と同じです。

 ひたすら削って、ドアや窓も全部埋めました。103系と同様に、ドアだけプラ板で付けて窓はシールで済ます魂胆です。

 問題は後ろ2両。在来車の少し短くて小さい感じを出したいところです…。 ふと店頭で見かけたPLUMの「小鉄」がいい感じの大きさだし、車輪も何だかそのまま使えそう。

 ただ、プチ電車よりもふとっちょなので、3枚おろしにして幅を詰めました。レザーソーでざっくり切ったあと、切断面にノギスを沿わせて切り線をけがいてズボラしてます。切り線自体はグニャグニャですが、だいたい平行なので接合するとわりかし歪まずに見えます。

 前面はプラ板ベースで簡単に。シール前提だと作業もラクですね。

 塗装完了の図。今回もスプレーで済ませてます。だんだんらしく見えてきました!

 シール貼ったら完成です!ギュッと小さい感じにまとまりました(^^)プラレール要素?青い線路走れるので勘弁してください…

***

(2023.3.26 各務原プラレール運転会にて)

 西桑名かな?旧作のインチキ南紀はなんと18年ぶりの参加でした。当時間に合わせで作ったもので、ぱっと見それっぽいのでなんだかんだ気に入ってますが、さすがにちゃんとリメイクしたいな。

 砂川さんのPナローと。以前から気になっており、現物を見せていただきました。思ったより小さいですね!
 ナロー好きとしてはぜひプラレナローを作ってみたいと思っていますが、互換性や縮尺等考え出すと手が止まってしまいますね…(^^;;

***

(2023.3.25完成)

【203】大阪環状線の103系をつくる

実車について]

 幼少時から、103系と言えば近鉄特急で帰省する時のオレンジ電車のイメージが強かったです。京阪神緩行のスカイブルーとか奈良線のウグイスも乗りましたがそれはまたおいおい。なんと言っても戸袋窓のない関西スタイルが最高です。(黒窓ならなおよい)

[ひとこと]

 プラレからしばらく離れている間にかっこいい製品が出ては消えていたみたいですね。プラ電世代的には隔世の感です。いやマジで40周年の復刻プラ電とかシーズントライ紅葉の色差しプラ電ですら当時は狂喜乱舞してたんですよ。。

 さてかっこいい103、たまたま先頭・後尾だけ中古で手に入ったものの、これ改造に回すのもなんか違うなぁ…と思っていました。

 そんなある日、いつもの京阪をぼうっと眺めていると…これ分散冷房いけそうやん!とビビッときて、ひとつでっち上げてみることにしました。

 一色塗りの車体のため、さすがにシール一辺倒もなぁと思い、ドアモールドだけプラ板で付けました。外づりドアかよ!てな見た目ですが、個人的にはそこまで気にならないかなぁ〜と思います。
 車体側にはABS用、ドア側にはタミヤセメントを塗って各々溶かし、グニュっと接着してますが、果たして長期的な強度はいかほどやら…

 ベンチレーターはプラ電か何かから複製したもの。プラ帯の雨どいを付けて、3D製の前面を付けてみたらあら不思議、電車103系っぽくなってきましたよ!

 こうなればあとは塗装だけ。環状線のくすんだオレンジの感じを出したくて、ホームセンターで売ってる水性多用途スプレーのオレンジ(アサヒペン)を使いました。これ、過去にエースカーやエーシーイー作った時に使ってたんですよね。大容量だし案外いい色で気に入ってます。

 前面サッシや排障器はタミヤの安筆で塗り分けました。いつもフリーハンドで済ませてしまいます。家事を終わらせた深夜にちびちびと…色差しの心地よいストレスがたまりません。

 最後はシール地獄。側窓20枚、ドア窓40枚と今回も大概です…面倒ですが地道に進めました。

 何となく覚えてるLoopackのヘッドマークをワードで描いて貼ったらできあがりです!

***

 製品のかっこいい103と。おもちゃっぽさを出したくて、製品のより気持ち窓大きめに設計したのがバレますね…

 先に書いたように先頭・後尾しか持ってないので、万能あたりから40Nっぽい中間でも作りましょうか。

 鶴橋をイメージ?どっちも同じオレンジで塗ってるんですよ!

***

(2023.5 みんプラ運転会in初夏の京都にて)

 かっこいい221系と並べさせてもらいました。まさに幼少期の環状線!感無量です…

***

(2023.7 プラ電交流会にて) 

 他の方の作品と。やっぱ103はなんぼあってもいいですよね…

***

 あれだけ当たり前のようにいたオレンジの103系も、気付けば201系に代わり、とうとう銀色電車ばかりになってしまいましたね。いや、ほんと時の流れの速さを感じます。

(2023.3完成)

※おことわり※

 メーカーは改造を推奨しておりません。当ページの改造を参考にされても構いませんが、改造を行う際には、あくまで自己責任で行ってください。 また、工具を使用する際にはケガに十分気をつけてください。

【202】叡電700系をつくる

(のりのり駅、叡電の小駅っぽくていい感じ…)

実車について]

 叡電沿線で過ごした学生時代。個人的にはスマートな800系が好みでしたが、ゴロゴロ単行で走る700系にお世話になることが多かったような気がします。

 旧塗装の写真はこれしかないのが残念…

[ひとこと]

 伊賀&みんプラ運転会で拝見した南さんのかっこいい作例に感化されて、学生時代の思い出の車両を作ってみたくなりました。

 削ったり埋めたりの作業がしたくてあえてひえいから復元しましたが、これから作る方にはあまりおすすめしません…

 当然ながら、特徴的な円環を削ると屋根まで大穴が開きますので…

 大枠の加工で力尽きて、窓は安直にシールで済ませました。コンビニシールは粘着力が弱めなので、細切れにして貼ると、ふとした引っかかりでポロっと取れちゃうことありますよね。面倒ですが、両面テープで補強した方がよさそうです…

***

(2023.5 みんプラ運転会in初夏の京都にて)

 南さん作成の叡電レイアウトに乗り入れさせていただきました。コトコト登る鞍馬線も見どころながら、街中の複線区間が懐かしい洛北の街の感じが出てて個人的にはツボでした。

◆Appendix…

 運転会当日。実は往復台車に非対応だったと分かり、急遽リブを切り欠いて対応しました。。皆様工作前にちゃんと確認いたしましょう…

(2023.2完成)

※おことわり※

 メーカーは改造を推奨しておりません。当ページの改造を参考にされても構いませんが、改造を行う際には、あくまで自己責任で行ってください。 また、工具を使用する際にはケガに十分気をつけてください。

【201】伊勢鉄道イセⅢをつくる

実車について]

 幼少時大好きだった伊勢鉄道。ちんまりレールバスに乗せてもらうのが楽しみでした。 大きくなって久しぶりに訪れると、ホーム端にはスマートな銀ピカディーゼルカーが佇んでいました。

[ひとこと]

 2023年の初め、けんぼーさんの久居運転会に向けてひとつ新作を…と思い、ご当地列車の伊勢鉄道をこしらえることにしました。

 タネ車は相も変わらず京阪で、例によって銀ピカ仕上げです。メッキの近郊電車世代なもんで、これだけは外せません(^^;;

 前面はキハ11のついでに作っていた3D出力ですが、左右の窓の幅をもうちょい拡げた方が似たかもですね。

 帯はいつものコンビニシール。PET素材なので前面の回り込んだ部分には不向きですが、ついつい両面テープで補強して誤魔化してしまいます…

 客用扉部分はいろいろ貼り重ねてのっぺり感が出ないようにしてみました。ステンレス車のドア周りの質感の違いも表現できたかな?

 キハ11といいこれといい、京阪車体をそのまま両運化すると、動力車・付随車とも連結器長さがカツカツになります。付随車はその分車体を短くして調整してますが、動力車は強度的に元の新メカ取付ツメを活かしたいので難しいところ…

***

 東海車もだんだん揃ってきましたね。南紀のリメイクや、キハ75にも取りかかりたいな。

(2023.1完成)

◆Appendix…

 飲みの場にて。やはさんのキハ185を見せていただいて、みえみたく一部指定席列車になったようです(^^;;

***

 プラレ復帰直前に、Nのチビ客車サイズでこんな車両群を作ってました。復帰の一因にもなったわけですが(^^;;果たして完成する日は来るのやら…

※おことわり※

 メーカーは改造を推奨しておりません。当ページの改造を参考にされても構いませんが、改造を行う際には、あくまで自己責任で行ってください。 また、工具を使用する際にはケガに十分気をつけてください。

【200】大阪市交20系をつくる

 200番目の記事にふさわしく(?)20系の製作記です。

実車について]

 幼少時の図鑑では「初のVVVF」的な感じで紹介されてて、すごくまぶしい存在でした。いよいよ置き換えも始まりましたが、自分の中ではずっとピカピカの車両のままです…

 写真はけいはんな線ですが、ほんとすごいとこ走ってますよね…

[ひとこと]

 タネ車はいわゆる万能金型。これも息が長いですね〜。人形あそび通勤電車の絶版久しいのち、プラキッズ対応のE217が出て小躍りしたのを覚えています。あれから20年ほど…こんなに使い倒されるとは…

 ちょい脱線しましたが、万能金型を削ったり埋めたりするのは今回が初めて。当時近鉄VVVFとか3000に使いましたが、色変えだけでお茶を濁しておりました。。 帯やビード、クーラーをニッパー・平刀・ヤスリでゴリゴリ削っていきましたが、これなかなか大変ですね…3両でもうおなかいっぱいです。。

 力尽きたので、側窓はシールでラクしました。クーラーと前面は3D出力です。レジンの強度面を気にして、随分分厚い前面になってしまいました。。

***

 20系らしきものは実は20年前にも作っていました(ホームページ間違って消しちゃってたみたいですね…)。たたき売りされてたポケトレインにクーラー無視でペタペタ貼っただけのテキトー作品ですが(^^;;結局当時とやってること変わらんなぁ…

***

(2023.5 みんプラ運転会in初夏の京都にて・かっこいい阪急3300と並べさせてもらいました)

***

(2023.7 久居運転会にて・銀ピカ60系とあとは…⁇)

 ここまできたら、近鉄7000も作りたくなるよね…

(2023.1完成)

※おことわり※

 メーカーは改造を推奨しておりません。当ページの改造を参考にされても構いませんが、改造を行う際には、あくまで自己責任で行ってください。 また、工具を使用する際にはケガに十分気をつけてください。