みじかい車両たち〜TnRy〜

ナローメインで、みじかくて小さな車両づくりを楽しんでいます。最近は青い線路に回帰気味。 Enjoying narrow gauge modeling, especially industrial locomotives.

協三10トンをつくる(その1)基本工作まで一気に

日曜日はようやくまとまった時間が取れたので、荷ほどきがてら少し息抜きできました。 温根湯改とともにちらっと出てきた、協三10トンの工作の続きです。これまでの工作過程を一気に追っていきます。
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まずは、前置きがてら…。 加藤7トンを作った後ネットで色々見ていて、ロッド式のDLを作ってみたくなりました。それも普通のじゃなくて、アウトサイドフレームのやつ。 ダンカンのインチキロッドくらいしか作ったことないので無謀な挑戦なのは明らかですが、チャレンジしてみることにしました。 …と思い立ったのが8月初旬のこと。早速、アルモデルさんの協三10トンを買ってきたのでした。これをベースに、自分好みのエッセンスを詰め込んでゆきます。セミセンターキャブ、キャブ窓オープン…etc.
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最初は、車体の工作から。 キットからL型、センターキャブは無加工で作ることができますが、セミセンターキャブにするには少々工夫が必要です。ボンネットを切断加工するか、キットを2個買ってくるかのどちらかですが、金属加工の練習も兼ねて今回は前者でいくことにしました。 前から気になってたバローベの糸のこを買ってきて、慎重に切りました。うーむ、確かにほとんど力を入れてないのにバターみたいに切れる…!実はキットをもう1個買う方が安かったのですが、これはいいものを手に入れました(^^) そして、台枠にはキット付属の車軸周りのパーツを付けずに、延長した車軸が通る穴を糸のこで開けました。
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次いで、下回りの工作です。 動力ユニットには、アルカトウの工作記にも出てきたTomixDD51の動力台車を加工したものを使います。 当初、車軸(延長部)やカウンターウェイトは、上の写真のようにネジと真鍮板で作っていました。ところが、以前の記事にも書いたように、ハンダで固定しようとして台車フレームを溶かしてしまうという大失敗をしてしまいました…。
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そこで作り直したのが上の写真。車輪にもともと圧入されていた車軸を少し短めにした上で、真鍮棒etc.で作った車軸(延長部)・カウンターウェイトを圧入するという仕組みに変えました。 ロッドは、バグナルの余りの洋白板から切削したものです。あいにくロッドピンは持ち合わせていないので、釘を短く切って代用しました(上の写真ではステンパイプになってますが)。温根湯改といいこれといい、フレキの釘大活躍です(^^;) 随分大味なロッド周りですが、初挑戦なのでよしとしましょう(^^;) その後、冒頭の写真のように、開いた状態で窓枠をハンダ付けしました。取付け自体は何とかできたけど、その過程で側面窓のピラーを曲げてしまいました…。どう修復しようかなぁ。いっそオープン状態にしてしまうか(^^;)
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さて、こうして一応形になったので、通電テストをしてみると…案の定ロッドの噛みが悪く、もともと取付けの弱かった1か所が取れてしまいました。 どうやら、ロッド穴の間隔がやや狭かったようです。。穴を左右方向に拡げ直すことにしましょう。ただ、下の写真の赤丸で囲ったように、この部分だけロッドピンの取付穴が欠けてしまっているので、ちょっと工夫しないといけません。
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その後、ロッド周りは一旦ペンディングにして、台枠の加工に移りました。もとの台枠のままだと、ロッドピンの裏側やカウンターウェイトに当たってしまい、うまく回転しないのです。 そこで、側面台枠の中央部を糸のこで切断し、ちょっと内寄りに付け直しました。ネットで見つけた(と思う)DLにこんなのがあり(確か)、アクセントにもなるしいいかなと思った次第です。隙間は今後板材で埋めます。
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裏から見ると、こんな感じ。けっこうロッド同士の距離は広いです。。ちなみに、動力台車の台枠への取付けには、真鍮板でスペーサーをかませました(まだ仮止め)。 片側のロッドが取れたままの状態ですが、台枠・車体を載せた状態で、ウェイト無しでもそれなりに走ってくれるようになりました。ロッドの再取付後もこの状態を維持したい…。 Appendix... もともとやや振れ気味だった加藤7トンですが、引越後改めて走らせてみると、ガタガタ度合いが更に進行しているようで…。おそらく、ギアの噛み合わせの調整が不十分だったのだと思います。動力台車利用とはいえ、自作動力の難しさを痛感してます。あんまり分解したくないけど、一度開けてみるしかないか…(+_+)