みじかい車両たち〜TnRy〜

ナローメインで、みじかくて小さな車両づくりを楽しんでいます。最近は青い線路に回帰気味。 Enjoying narrow gauge modeling, especially industrial locomotives.

ハチ公号:凸Dの変身

画像
 いよいよ4月。桜はあっという間に終わってしまいましたね。 いつものように後追いですが、随分長いことかかって完成した機関車の話です。
画像
 今年の1月のこと。梅田で作品拝見があるということで、リハビリがてらひとつ作ってみることにしました。  在庫のキットを探ってみましたが、告知を知ったのが1週間前で、1からつくるにはなにぶん時間がない…  そんな時に目に入ったのが、ジャンク箱の中の凸Dでした。Bトレをやっていた頃に購入して下塗りまで済ませたものの手が止まってしまい、その後ナローの門を叩いた時にキャブを新製したもののいまいちイメージがふくらまず、放置してしまっていました。  ↓当時の工作記↓ http://naritoshi-5200.at.webry.info/201408/article_2.html
画像
 このまま廃車ではあまりに不憫なので、これをベースにひとつデッチ上げることにしましょう。  ボンネットをNゲージのインバータクーラーでかさ上げする構造はそのままに、猫屋線やOO9に合うようにキャブを大きめにデザインし直すと…おぉ、ヘンテコだけど収まりよくなった(^^)なんとも言えない多角形のデザインは、完成してから振り返ると、ダイヤモンドカットの東急7200系からインスピレーションを得たような。ちょうどNゲージで作りたいな~といろいろ調べ物してたんです^^;  ※隣のCタイプ改は、塗装が済んでから追々…
画像
 工作用紙のモックアップをベースに、ちまちまと真鍮板を切り出しました。まるでバラキット(^^)車体の下塗りもきれいさっぱり落としました^^;  妙にカーブした前面窓はこの機関車のチャームポイントのひとつですが、その形状ゆえ加工は大変でした(2枚重ねにした妻板を糸鋸で大まかにくり抜き、やすりで整形)。もうやりたくない…(>_<)ほぼ手加工の零細工場なので、ちびりちびりとしか進みません。
画像
 とはいえ今回は締切が迫るので、大急ぎで形に。写真のような3ピース構成で、これまた微妙に斜めった屋根をネジ留めすればキャブ一丁あがりです。窓と被ってしまうので、ベース車体のキャブ上半分は糸鋸で切り取りました。
画像
 あとは手すりやら梁やらを取り付けて、生地完と相成りました。塗装は直感でクリーム&ラズベリーの2色塗り。何だか昔の某私鉄のような色ですね^^;  これまで内燃機にはナンバーを付けていませんでしたが、だるまやの切り文字が映えそうなので「8」を付番しました。また、せっかくなので「ハチ公号」と命名。完成まで随分待たせてしまったのと、戌年最初に完成した機関車なのをかけております(汗) ***  こうして凸Dは華麗な?復活を遂げ、ありがたいことに作品紹介にも掲載していただきました。それにしても個性が強いからか、普通の車両を牽かせてみてもいまいちしっくりきません。客車を増備して遊覧鉄道風に仕上げてみようかな? (嗚呼、また窓抜き作業だよ…)